Jun Araki’s Blog
随所に主となれば立処皆真なり

2009 年 5 月 6 日

第 19 回世界コンピュータ将棋選手権大会に参加

Filed under: Events,Research — araki @ 10:22 AM

昨年は多忙のため参加できなかったのですが、今年は第 19 回世界コンピュータ将棋選手権大会に参加してきました。昨年の 6 位だった大槻将棋が準優勝しました。今回自分は全くと言っていいほど貢献が無かったのに表彰式に出させてもらい、大変恐縮でした。

昨年は優勝、準優勝プログラムがエキシビジョンマッチながらアマトップを破るという快挙が生まれましたが、今年は多くのチームが全体的にさらに強くなり、実力が伯仲した印象を受けました。決勝戦で昨年の上位チームがことごとく負けたこともこの裏付けです。この主たる要因は、プロ棋士の棋譜を中心として数万局程度の棋譜を機械学習させるというソフトウェア上の技術改良 (いわゆる Bonanza 学習) が 2006 年に広まり、ほとんどのチームがそれを取り入れてきた結果であろうと思います。将棋のレベルについては、双方 25 分の持ち時間で指される対局中に将棋アマチュアの私がもはや指し手の良し悪しをどうこう言えるレベルではありませんでした (特に中終盤)。

来年以降も楽しみです。

2009 年 1 月 12 日

研究室の新年会

Filed under: Events — araki @ 11:05 PM

1/10(土) に、すっかり毎年恒例となった感のある研究室の新年会に参加してきました。昨年の新年会に比べると、参加者が増え、心なしかお店もグレードアップしていました。同期の 2 人とともに、博士を卒業された後に別の大学に移られて今では助教をされている先輩にも再会できました。

昨年の新年会で会った中国からの留学生達は、一年経って日本語がさらに上達していました。彼らにとって日本語は中国語、英語に続く第三の言語になるわけですが、研究を続けながら少しずつ勉強しているようで感心しました。タイから来た留学生には、「日本では英語はいつから勉強するのですか。」と問われ、中学一年生からであると答えると、彼曰く「それは遅くないですか。タイでは幼稚園から英語を勉強しますよ。」ということでした。

英語教育は基本的に早期に学習を始めるのが良いが、あまりに早期からの学習は母語の習熟に影響を与えるので、ある程度の年齢を経てからの方が望ましい、ということが書かれた本を読んだことがありますが、確かに中学一年というのは遅い気もします。今では小学校から英語教育がなされているところもあるようですが、改めて日本での英語教育に思いを馳せた日にもなりました。

2008 年 5 月 10 日

コンピュータ将棋が人間を破るということの正確さ

Filed under: Events,Hardware,Software — araki @ 10:15 PM

先週末、第 18 回世界コンピュータ将棋選手権にて優勝プログラムと準優勝プログラムがそれぞれ平手戦でアマトップの実力者を破りました。この事実はあまたのニュースで取り上げられていますが、これによってコンピュータ将棋がアマのレベルを越えた、というのはやや短絡的であり、言い過ぎであるような気がしています。

この出来事の要因には、CPU などのハードウェア上の進歩や学習アルゴリズムなどのソフトウェア上の改良も当然ながら有りますが、エキシビジョンマッチ故の人間に有利なルールや対局場所の雰囲気なども有ったと思います。具体的には、ルールについては持ち時間 15 分、切れたら 30 秒の秒読みという持ち時間に関するルールがあり、これはアマトップと言っても十分に実力を発揮する程の思考時間ではないと思われます。対局場所については、コンピュータ将棋の開発者やそのマシンが集う大部屋での対戦であったこと、また秒読みについては激指戦をネット中継で見る限りアマトップの方のすぐ隣りの席で読まれていたことから、アマトップの方にかなりのプレッシャーが有ったことは容易に想像がつきます。

対局後には、準優勝プログラムの作者棚瀬さんが、現在のコンピュータ将棋にも弱点があって、その弱点を突くような指し方をすればアマでも勝つことができるという意味のことを仰っていました。実対局では、コンピュータ将棋に対してがっぷり四つに組んでから戦うという流れでしたが、それはむしろコンピュータの得意な戦略であり、例えば現在のコンピュータ将棋の主たる弱点である序盤に攻撃を仕掛けるような戦略を採れば、アマであっても勝機はまだ十分にあるということかと思います。

もちろん、この対局はコンピュータ将棋の大会のエキシビジョンマッチであるので、上記の環境面については仕方が無い部分もあるかと思いますが、新聞記事などのニュースの多くにはこれらのことは省略されているので、その読者は記事を読んで短絡的にコンピュータ将棋がアマのレベルを越えたという思い違いをし易そうであるという意味で、いささか乱暴な印象を受けます。

しかしながら、その厳密性や正確性はさておき、現在のコンピュータ将棋のトップがアマトップと同程度の実力を持つということは事実であると言えます。さらに、このような公の場で誰々が誰々に勝った、負けたということは、細かな諸条件が無視され得る程に誰の目にも明らかな事実であり、この出来事はコンピュータ将棋の歴史に明確に刻まれていくものなのでしょう。

ちなみに、今回のこの出来事は、コンピュータ将棋は既にアマトップを破ったのだから、次にコンピュータ将棋が対戦すべき人間はプロ棋士になるでしょう、という分かり易い論理展開の根拠になり得ますが、将棋の文化という側面からも、その前に、エキシビジョンではないコンピュータ将棋と人間の対局について勝負としての公平さや厳密さを議論する契機になって欲しいと個人的には願っています。

2008 年 3 月 2 日

Debian Package ハンズオン

Filed under: Events,Linux — araki @ 10:31 PM

新大久保で開催された OSC 2008 Tokyo/Spring の Debian Package ハンズオンに参加してきました。

Debian Package を作成するための手ほどきを実習形式で講義するもので、初の試みらしいです。私は所用のため大変失礼ながら到着が遅れ、ほぼ後半からの参加だったのですが、隣席の方が親切に教えてくださったこともあり、Debian Package を作成できました。具体的には、簡単な C プログラムを dh_make/debuild して single binary package を作成するという、恐らく基本中の基本といった内容でした。

来月以降も Debian 勉強会の方で様々な Debian Package の作成方法を伝授していただけるそうなので、時間が許せば出てみようと思います。

# 帰り掛けに Debian のブースに寄った際に Debian ステッカーを頂きました。

2008 年 2 月 2 日

年賀状の懸賞で 3 等が当たる

Filed under: Events,Miscellaneous — araki @ 11:45 PM

今年も例年通り、年賀状のやり取りは数十枚程度だったのですが、その懸賞で 3 等に当選しました。
平成 20 年用お年玉付郵便葉書及び寄附金付お年玉付年賀切手の当せん番号発表について – 日本郵便

当選した年賀状はどなたかから頂いたものではなく、書き損じて手元に置いておいた一枚です。未使用の葉書でも賞品と交換可能かどうかも確認しておきました。
お年玉賞品を引き換えるにはどうすればいいですか? – 日本郵便

いつもは当たってもせいぜいお年玉切手シートくらいだったのですが、今年は幸先良くついているようです。欲を言えば、最近手持ちの iPod mini の再生時間が極端に短くなり調子が悪くなってきたので、2 等 (iPod nano) が当たればなと思いましたが、3 等でも嬉しいものです。賞品のリストを眺めてみると、これも民営化の影響からなのか例年より少しだけ賞品の数が増えたような気がしました。

[2008.3.20 追記]
郵便局側の手違いで到着が遅れたものの、賞品として選んでいた帝国ホテルのスープセットが自宅に届きました。早速食してみると、やはり美味しかったです。

2008 年 1 月 6 日

研究室の新年会

Filed under: Events — araki @ 11:10 AM

昨年から恒例になりつつある研究室の新年会に参加しました。現役生には留学生が増えて国際色豊かになっており、喜ばしいことだと思いました。今年は OB の参加が少なかったのが少し残念でした。

2007 年 11 月 19 日

Debian 勉強会

Filed under: Events,Linux — araki @ 9:16 AM

荻窪で開かれた Debian 勉強会に途中から参加しました。今回は2回目の参加でしたが、密度が濃く刺激になります。tomoyo のセッションでは kernel patch を当てる順序性の話が出ましたが、 patch はあくまで各個人が作るものであって、その全体の品質を管理するのは難しいし、別次元の話題ではないかと思いながら聞いていました。

2007 年 11 月 6 日

IBIS2007

Filed under: Events,Research — araki @ 10:25 PM

今日は一昨日に引き続き、東工大に足を運びました。会場も同じくすずかけ台ホールにて、 IBIS2007 の午前中のセッションに参加しました。応用研究が多いかと思ってましたが、予想以上に理論的な研究が多かったです。印象に残ったことをとりあえずメモしておきます (この辺も含めて後で Wiki にまとめたいところです)。

  • 保木さんが最適制御理論から将棋を数理モデルと見なしていたこと。化学者らしい発想と思いました。後で調べて分かったことですが、最適制御理論は経済学などにも応用されているらしいです。
  • Bonanza では全幅探索を使用して、局面数は 3 の n 乗オーダー。枝刈りは末端で行っている程度。
  • 自己学習 (ゲームで言えば、自己対戦に基づく評価関数の改良) がバックギャモンではうまくいって、チェスでうまくいかなったという事実。機械学習の観点から考えると、自己学習が可能なゲーム (問題) であるかどうかは単に評価関数の単純さ (特徴量の少なさ) に依存するということなのでしょうか。
  • ある研究者の方曰く、理論が第1の科学、実験が第2の科学とすると、シミュレーションが第3の科学、大量データ処理が第4の科学、らしいです。

セッション後は、保木さん、友人と一緒に昼食をとり、会社へ行きました。

2007 年 11 月 4 日

SIG-FPAI

Filed under: Events,Research — araki @ 11:00 PM

東工大で開催された SIG-FPAI の2日目に行ってきました。中でも産総研の本村さんの発表が興味深かったです。ベイジアンネットによるユーザモデル構築の話で、映画推薦システムのデモ映像を発表されていました。適用可能な範囲は広い技術なので (例えばカーナビなど)、今後に期待できそうな技術の一つと思います。

ベイジアンネットつながりで言うと、最近スパムフィルタをもう少し何とかしたいです。とりあえず早くメールサーバを IMAP にして導入せねば、というところです。

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