Jun Araki’s Blog
随所に主となれば立処皆真なり

2012 年 5 月 27 日

博士課程の学生が知っておくべきこと

Filed under: Books,Studying Abroad — araki @ 12:32 PM

カーネギーメロン大学コンピュータサイエンス学部言語技術研究所 (The Language Technologies Institute of the School of Computer Science at Carnegie Mellon University) の博士課程への入学まであと三カ月ほどになりました。そこで、博士課程の学生が入学に際して知っておくべきことを改めて調べてみました。「改めて」と言うのは、以前にも調べたことがあって、いくつかの文献を読んだことがあるからです。その時に感じたのは、博士課程に入学するにあたって何を知っておくべきかという問いに対する典型的な答えは、「それは学術領域 (disciplines) と学部 (departments) に依存する。」というものでした。

それはそれで正しいと思いますが、アドバイスが一般的である場合や、他の学術領域や学部のケースでも自分の所属に当てはまる場合もあります。なので、グラント関係など各分野に特化した話ではなく、博士課程全般の話を色々と調べてみて、自分に役に立ちそうなところだけ拾い読みすると良いように思いました。以下に、私が見つけた情報源へのリンクを貼っておきます。順不同です。少し古いものも含まれています。このポストのタイトルを「博士課程の学生が知っておくべきこと」と一般化したものにしましたが、実際には以下の情報源は米国大学院におけるコンピュータサイエンス分野に偏っていることを付け加えておきます。

書籍

  • Peter J. Feibelman. 2011. A PhD Is Not Enough!: A Guide to Survival in Science. Second Edition. Basic Books.
  • Dale F. Bloom, Jonathan D. Karp, and Nicholas Cohen. 1999. The Ph.D. Process: A Student’s Guide to Graduate School in the Sciences. Oxford University Press, USA.

エッセイ・ブログ記事

他にも有用な情報源をご存知でしたら、情報をお寄せいただければと思います。

2011 年 1 月 2 日

一時帰国と時差ボケ対策と読書

Filed under: Books,Tips — araki @ 8:11 AM

昨年末は一昨年の 7/26 に日本を発って留学を始めて以来約 1 年 5 ヶ月ぶりに日本に一時帰国しました。日本滞在中は時差ボケのせいか風邪のせいか、あるいはその両方のせいか、体調があまり芳しくありませんでした。一言で言うと、一時帰国にまだ慣れていなかったということかも知れません。それでも全般的にはリラックスして過ごせたように思います。一つ良かったのはサンフランシスコ空港 (SFO) から羽田空港 (HND) への直行便が取れたことで、成田に比べると行き帰りはかなり楽でした。このポストでは時差ボケ対策と読書について書いてみます。

飛行機での時差を越えた移動は体内時計という自然の摂理に反したものなので、そのような移動によって時差ボケになること自体は避けようがありません。ですが、時差調整法を上手く取り入れていくことで、時差ボケをある程度軽減することは可能です。そこで時差ボケ対策について改めて調べてみました。備忘のために、以下にそのメモを書いておきます。

  • 太陽の動きと逆の動き (つまり西から東、例えば日本から米国への移動) の場合は時差ボケが重くなる。
  • 到着直前まで眠ってしまうと時差が解消しにくい。移動中に眠るなら離陸後の数時間が良い。
  • 移動中の睡眠のためには、マスク、スリッパ、簡易枕、アイマスクや耳栓もしくはノイズキャンセリング型のヘッドホンなど各々のフライトや季節に合わせてアイテムを活用する。
  • 体内時計は食事時間と関係があるので、出された機内食は基本的にしっかり食べる。
  • 目的地に到着した後、疲れていたら仮眠を取る。
  • 目的地に到着した後、なるべく屋外で日光を浴びるようにし (光療法)、現地時間に合わせて行動する。
  • 場合によってはメラトニンの分泌を促すサプリメントの服用も検討する。

次に読書についてです。日本で留学準備を進めていた頃から洋書をよく読んでいたような気がしますが、米国に来てからは当然と言えば当然ですが、一般書も含めてほとんど洋書しか読まなくなりました。しかしそうであっても、自分が今している研究や留学に関連する本を中心として和書の中にも気になる本が時折出てくるものです。それらは、留学中に新しく世に出てくる本と、留学前から出版されていたが自分が知らなかった本の両方です。以下はそのような和書 (一般書) のリストの一部です。冬休み中には全て読めませんでしたが、後で読み終わった時に感想を手短に追記していこうと思います。

2008 年 9 月 23 日

新編 英和活用大辞典

Filed under: Books,English — araki @ 9:42 PM

先日、『新編 英和活用大辞典』という辞典を購入しました。かなり大きな辞典なので CD-ROM 版の方にするか迷いましたが、一覧性を重視して書籍版を選びました。

この辞典の旧版は、日本の英学史上の巨星の一人、勝俣銓吉郎氏の『新英和活用大辞典』という辞典です。氏は、英字新聞記者を経て 1906 年に早大講師、のち教授となった方ですが、語と語の繋がりを示す連語 (コロケーション) に着目し、50 年の歳月をかけて何十万ものコロケーションをカードとペンで収集し、結果として約 20 万の用例を辞典に収録しました。編纂の段階では「視力減退のため」自身で校正もできないほどになっていたらしいです。勝俣銓吉郎氏のご尽力の凄まじさにはただ感服するしかありません。同時に、日本にもこういう辞典があるのだなと思いました。

その新版である『新編 英和活用大辞典』は、ネイティブによるチェックが入り、旧版 (約 20 万用例収録) と比べると記述の 8 割が一新され、用例数は約 38 万になったようです。記述の 8 割が一新されたとしても、氏が人生の大半を費して辞典の中に結晶化したコロケーションに関する洞察は未だに根付いていて、その息吹が辞典から読み取れることを期待します。値段 (16,800 円) は高価ですが、それに見合う辞典かと思います。

参考にさせていただいたリンクをメモしておきます。

2008 年 6 月 8 日

The Numbers Behind NUMB3RS

Filed under: Books — araki @ 11:33 PM

気分転換用に少しずつ読み進めていこうと思って最近購入した本が面白いので、メモしておきます。

数学者が数学を使って事件を解決するというストーリーなのですが、使われている数学は結構高度で、Neural Network や Bayesian Inference など応用数学の分野の手法が普通に出てきます。ただ、それだからと言って難解な数学用語がどんどん出てくるわけではなく、比較的平易な英語で例を交えながら分かり易く説明されています。

もともとは米国で金曜日の 22 時から放送されているテレビドラマらしく、そのドラマでは FBI 捜査官の兄と数学者の弟のコンビが活躍する設定のようです。日本では FOXCRIME で放送されています。DVD が出たら借りて見てみたいです。

本にしてもドラマにしても、数学が実世界に役立つということをシンプルに伝えるには良い教材なのではないでしょうか。今までにないタイプのストーリーのような気がします。本については邦訳も出ています。

2008 年 3 月 9 日

脳科学についての本を読む

Filed under: Books — araki @ 12:12 PM

最近何かと脳に関する話題を耳にする機会が多いので、脳科学者の池谷裕二氏の以下の書籍を寸暇に読み進めていたのですが、ようやく読み終わりました。興味深かったので感想を書いておきます。

『記憶力を強くする』では、序文の中で「現代脳科学はすでに「記憶力」を増強させるための手かがりをつかんでいます。」とある通り、脳科学の最新の知見から記憶について様々なヒントを与えてくれます。話の進め方は科学者らしく論理的で、読み易いと思います。最後の方には記憶力増強に関する話が出てきます。スポーツの世界では、スポーツ科学における知見によって、科学的トレーニングへの移行などの正の側面とドーピングの不正使用などの負の側面が生じたということがあると思いますが、脳の世界でもこと記憶という点については、最近の脳科学における知見によってこれと同様のレベルまで近づきつつあるような印象を受けました。

一方、『進化しすぎた脳』は前者の6年後 (昨年) に出版されており、高校生への数日間の講義をまとめたものです。対話形式の本は概して内容が薄かったりするのであまり読まないのですが、この本では最先端の研究を扱っていることもあり、その内容は衝撃的でした。もちろん現在の脳科学ではまだ解明できていない事は数多くありますが、最新の研究の話からは脳がコンピュータと比較して論じうるような、一つのアーキテクチャに過ぎない側面を垣間見ることができます。この本は前者に比べると脳全般に関する話が多いです。本書の最後は脳科学だけでなく、科学全般の話に及んでおり、印象に残る結び方でした。

2008 年 1 月 11 日

数学辞典と情報科学辞典

Filed under: Books — araki @ 2:03 AM

情報技術を専門にする身にとって損はないだろうと思って、以下の辞典を購入しました。辞典なのでそれなりに値は張りました。

数学辞典は1954年に初版が出ており、歴史を感じさせます。購入したのは、昨年約20年ぶりに改訂、出版された第4版です。個々の事項の説明が詳細で、その充実ぶりが窺えます。

一方、情報科学辞典は歴史はまだ浅く、1990年に初版が出版され、今回購入したのもそれです。不安だったのは、dog year という言葉もある情報科学分野で 18 年前の辞典で大丈夫だろうか、という点ですが、情報科学自体はもっと前から存在していたわけで、その知見が一冊に取りまとめられていて、辞書式に専門家の解説を参照できるのも有用だろうと思い直しました。

ただそうは言っても、さすがに 18 年も経つと情報技術分野に限らず新しい様々なトピックが出てきているものなので、今後の改訂が望まれます。岩波書店に問い合わせたところ、情報科学辞典の改訂は今のところ予定されていないようです。

自宅の本棚に収まったこれらの偉大な辞典を宝の持ち腐れにしないように、これから使い込まなければといったところです。

2007 年 11 月 10 日

PyAWS

Filed under: Books,Software — araki @ 10:09 PM

先日 Amazon で 12 冊の書籍を同時に購入しました。これまでの最高記録です。自宅の書籍がどんどん増えているので、ちょっとした管理アプリでも作ろうかと思案する今日この頃です。そこで、Amazon Web Services 4.0 に対応している PyAWS を少し使ってみました。日本語でも特に問題なさそうです。ソースをダウンロードし、site-packages 以下に配置し、コマンドをいくつか叩いてみました。

>>> from pyaws import ecs
>>> ecs.setLocale('jp')
>>> ecs.setLicenseKey('[Access Key ID]')

# ISBN-10 で検索
>>> book = ecs.ItemLookup('4101152179')
>>> print book[0].Title
花神〈上〉 (新潮文庫)

# 書籍名で検索
>>> book = ecs.ItemSearch('ハッカーと画家')
>>> print book[0].Author
ポール グレアム

# 著者名で検索
>>> book = ecs.ItemSearch('司馬遼太郎')
>>> print len(book)
1581

司馬氏の著書数は実際何冊なのでしょうか。

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